貸借銘柄において逆日歩(品貸料)が発生した銘柄の短期リターン特性を検証した。逆日歩の発生は空売りの需給逼迫を意味し、ショートスクイーズ(空売りの買い戻しによる株価上昇)が発生しやすい環境を示唆する。対象は東証貸借銘柄全体で、2012年から2020年までに逆日歩が発生した全ケースを集計した。逆日歩発生日の翌日から5営業日のリターンは平均+0.6%と正値を示し、特に逆日歩の金額が大きい上位10%のケースでは+1.5%に達した。ただし、逆日歩の発生は株価下落局面で生じることが多いため、リバーサル効果との切り分けが課題となる。コントロール群との比較分析によりこの点を精査し、逆日歩固有のショートスクイーズ効果の大きさを推定する。