作成日:2021年3月月09日

日中ボラティリティのU字パターンと最適取引時間帯の特定

株式市場の日中ボラティリティが取引開始直後と取引終了直前に高く、中盤で低下するU字パターンを日本市場のデータで確認し、このパターンを利用した最適取引時間帯の特定を試みた。対象は東証一部上場の主要200銘柄で、2019年1月から2021年3月までの5分足データを使用した。1日の取引時間を15分間隔に分割し、各区間のリアライズドボラティリティとリターンの分布特性を算出した。前場の寄り付きから30分間はボラティリティが最も高く、後場の14:30以降にも上昇する明確なU字パターンが確認された。一方で、10:30〜11:00および13:00〜14:00の時間帯はボラティリティが最も低く、スプレッドも狭い傾向があった。執行コストの最小化を目的とする機関投資家に対し、時間帯別の最適な発注配分について実務的な推奨を提示する。