東証のリアルタイム板情報から算出される買い注文と売り注文の不均衡(Order Imbalance)が、直後の短期リターンに対してどの程度の予測力を持つかを検証した。対象は日経225構成銘柄で、2020年1月から2021年3月までの板情報スナップショット(1秒間隔)を使用した。Order Imbalanceは最良気配から5本までの買い板合計と売り板合計の差を合計値で割った指標として定義し、直後1分・5分・15分のリターンとの関係を分析した。結果として、1分先リターンとの相関は平均0.15と有意な正の関係が確認されたが、この予測力は流動性の高い大型株では弱く、中小型株で相対的に強い傾向が見られた。また、取引コストを考慮した場合の実現可能な収益性についても試算を行い、アルファの大部分がスプレッドにより消失することを示す。