作成日:2021年12月月20日

テールリスクヘッジの費用対効果 — プットオプション vs. トレンドフォロー

ポートフォリオのテールリスクをヘッジする手法として、プットオプションの定期的な購入とトレンドフォロー戦略のオーバーレイの2手法を比較検証した。対象ポートフォリオはTOPIX連動とし、プット戦略は毎月ATMから5%OTMの日経225プットを購入、トレンドフォロー戦略は10日・50日移動平均のクロスに基づきポジションを調整する設定とした。2005年から2021年までの期間で、通常時のコスト(キャリーコスト)、テールイベント時の損失軽減効果、および全期間のリスク調整後リターンを比較した。プット戦略は極端なテールイベント(2008年、2020年3月等)では大きなヘッジ効果を発揮したが、年間平均3〜4%のプレミアムコストが長期リターンを大きく毀損した。トレンドフォロー戦略は通常時のコストが低い一方、急速なV字回復局面ではシグナルの遅延により機会損失が生じた。