作成日:2022年1月月27日

流動性プレミアムの計測と低流動性銘柄への投資効果

株式市場における流動性プレミアム(低流動性銘柄が高流動性銘柄を上回るリターンを記録する現象)を、日本株市場のデータで計測した。流動性の代理変数として日次売買回転率、Amihud非流動性指標、ビッド・アスク・スプレッドの3指標を使用し、各指標の五分位ポートフォリオを毎月リバランスで構築した。2005年から2022年までの期間で、最低流動性五分位と最高流動性五分位のリターン差(流動性プレミアム)を算出した。Amihud指標ベースでは年率約3.2%の流動性プレミアムが確認されたが、取引コストを現実的な水準で控除すると有意性が大幅に低下することが明らかとなった。流動性プレミアムの獲得にはリバランス頻度の最適化とインパクトコストの最小化が不可欠であり、実務的に実現可能なプレミアムの上限について議論する。