企業が発表するコーポレートアクション(自社株買い、増配、株式分割)の各イベント前後における株価のイベントスタディを実施した。対象は東証プライム上場銘柄で、2012年から2022年までに発表された自社株買い約3,200件、増配約2,800件、株式分割約1,100件を分析対象とした。イベントウィンドウとして発表前20営業日から発表後60営業日までの累積異常リターン(CAR)を算出した。自社株買い発表後のCARは10日間で平均+2.3%と最も大きく、特に時価総額対比で取得枠が大きい案件でその傾向が顕著であった。増配の効果は+1.1%と相対的に控えめであったが、初回増配(減配後の復配を含む)では+3.5%に達し、シグナル効果の非線形性が確認された。