上場企業の四半期決算短信が取引時間終了後(15:00以降)に開示された場合と、取引時間中に開示された場合で、翌営業日の株価反応に差異があるかを検証した。対象はTOPIX500構成銘柄の2018年以降の四半期決算発表で、開示時刻のデータはTDnet(適時開示情報伝達システム)から取得した。分析の結果、取引時間終了後に開示された決算では翌日の寄り付きギャップが大きく、日中のボラティリティも高い傾向が確認された。一方、取引時間中に開示された決算ではリアルタイムでの価格調整が進むため、翌日の追加的な価格変動は相対的に小さかった。この結果はPTS(私設取引システム)での夜間取引が価格発見機能を十分に果たしていないことを示唆しており、開示タイミングが市場の効率性に与える影響について考察を行う。