日経225先物およびTOPIX先物のロールオーバー(限月交代)に伴うコスト構造を分析し、実務上の最適な乗り換えタイミングについて検証した。ロールオーバーコストは限月間スプレッドの需給により変動するため、SQ日の何営業日前にロールするかによって実質的なコストが異なる。2010年から2024年までのデータを用いて、SQ日前10営業日から前1営業日までの各タイミングにおける限月間スプレッドの平均値とボラティリティを計測した。結果として、SQ日前4〜5営業日のタイミングが最もスプレッドが安定しており、かつコストが低い傾向が確認された。SQ直前の1〜2営業日では裁定解消に伴うフロー集中によりスプレッドが拡大しやすく、逆にSQ前8営業日以上では流動性不足によりビッド・アスク・スプレッドが広がる傾向が見られた。