作成日:2025年7月月23日

ギャップダウン後の寄付き買いエッジの時系列変化

前日終値から2%以上のギャップダウンで寄り付いた銘柄群について、寄付き買い・大引け決済というシンプルな日中リバーサル戦略の収益性を年次ベースで確認した。対象はTOPIX500構成銘柄で、分析期間は2010年から2025年までである。全期間を通じた平均リターンは正値を示したものの、年次で見ると収益性に大きなばらつきがあり、特にHFT(高頻度取引)の台頭が顕著になった2015年以降では日中リバーサルのエッジが有意に縮小している傾向が確認された。さらに、ギャップダウンの要因別(地合い要因・個別材料・海外市場連動)に分解した分析では、個別材料に起因するギャップのほうがリバーサル率が低いことが示された。市場構造の変化がクラシカルなアノマリーに与える影響を考察し、現在の環境下でも機能しうるフィルタリング条件を検討する。