VIX先物のターム構造がコンタンゴ(期近<期先)を維持している期間において、ボラティリティ売りを基軸とした戦略がどの程度のリスク調整後リターンを実現するかを2006年以降のデータで検証した。具体的にはVIX先物の期近・期先スプレッドを日次で計測し、コンタンゴ幅の大きさに応じて3つのレジーム(浅い・中程度・深い)に分類した上で、各レジームにおけるショートボラティリティ・ポートフォリオのパフォーマンスを評価している。深いコンタンゴ環境下ではロールイールドの恩恵が大きく、月次シャープレシオは1.0を超える水準を記録した一方、VIXショック時(2018年2月、2020年3月等)のドローダウンは戦略全体の累積リターンを大きく毀損する結果となった。テールリスクの管理手法としてプット買いによるヘッジの効果についても定量的に評価する。