作成日:2025年10月月22日

決算発表後ドリフトの持続期間と減衰パターン

四半期決算発表において市場予想を大きく上回る(あるいは下回る)サプライズが生じた銘柄群を対象に、発表後の超過リターンがどの程度の期間にわたり持続するかを過去5年分のデータから推定した。対象銘柄はTOPIX500構成銘柄とし、決算サプライズの定義にはアナリストコンセンサス予想との乖離率を使用している。発表翌日を起点に1日・5日・10日・20日・40日・60日の累積超過リターンを計測し、サプライズの大きさ別に減衰曲線を描画した。結果として、ポジティブサプライズによるドリフトは概ね20営業日で統計的有意性を失う一方、ネガティブサプライズのドリフトはより長期間にわたり残存する非対称性が確認された。この非対称性はショートセルの制約や機関投資家のポジション調整の遅延と整合的である。