作成日:2023年3月月12日

新規上場(IPO)銘柄の初値形成メカニズムとセカンダリー投資

日本市場におけるIPO銘柄の初値が公開価格を上回る確率およびその乖離率を分析するとともに、初値形成後のセカンダリー市場でのリターン特性を検証した。対象は2012年から2023年までに東証に新規上場した全銘柄(約700社)で、業種・時価総額・公開価格帯別に分類した。初値が公開価格を上回る確率は全体で約80%であり、特に時価総額が小さくオファリングサイズが限定的な銘柄でその傾向が顕著であった。セカンダリー市場での検証としては、初値から5日・20日・60日・120日後のリターンを計測し、初値騰落率の大きさとの関係を分析した。初値が公開価格の2倍以上となった銘柄群は、その後60日間で平均-8%の調整を示し、過熱感の解消パターンが確認された。