作成日:2023年12月月14日

株価急落時のリバウンド特性 — V字回復とL字停滞の分岐条件

個別銘柄が短期間に大幅な株価下落(5営業日で-15%以上)を記録した後、その回復パターンがV字型(迅速な回復)になるかL字型(長期停滞)になるかを分類し、両パターンを事前に識別しうる要因を統計的に分析した。対象はTOPIX500構成銘柄で、2010年から2023年の期間で抽出された急落イベント計832件を分析対象とした。急落後60営業日時点で下落前株価の90%以上を回復したケースをV字、70%未満にとどまるケースをL字と定義し、ロジスティック回帰により分岐要因を探索した。結果として、自己資本比率の高さ、機関投資家保有比率の高さ、急落前の相対モメンタムの強さがV字回復の確率を有意に高める要因として特定された。