テクニカル分析において最も広く認知されている売買シグナルのひとつであるゴールデンクロス(短期移動平均線が長期移動平均線を上抜く現象)の有効性を実証的に検証した。対象は日経225構成銘柄の全銘柄で、短期線(5日・10日・20日・25日)と長期線(50日・75日・100日・200日)の組み合わせ計16パターンについて、クロス発生後の5日・10日・20日・40日間リターンを算出した。分析期間は2010年から2025年までであり、取引コストとして片道10bpsのスリッページを仮定している。全体的にはゴールデンクロス後のリターンは正値を示す傾向が見られたが、その効果は組み合わせにより大きく異なり、25日×75日の組み合わせが最も安定したリスク調整後リターンを記録した。